マジェスタとはTOYOTAブランド、オーナーズカーの最上級車種
マジェスタとは、トヨタ自動車がTOYOTAブランドとして展開しているFセグメントラグジュアリーセダンです。正式には頭に「クラウン」がつきますが、一般的には「マジェスタ」や「マジェ」と呼ばれることが多いようです。 TOYOTAブランドのオーナーズカーとしては最上級の車種にあたり、取り扱いは基本的にトヨタ店となります。
今までに何度かフルモデルチェンジを行っており、現在は5代目となります。 マジェスタが他の車と大きく違うのは、初代から全シリーズにわたり、フロントガラス上に情報表示機能を持つ「ヘッドアップディスプレイ(HUD)」を標準装備している点でしょう。
この機能は、速度表示やカーナビゲーションガイド、ナイトビューで活用されています。ホンダ・レジェンドがナイトビジョンシステムに採用しているほかは、日本では高級車でもHUDを装備している乗用車はなく、マジェスタの大きなアドバンテージとなっています。
マジェスタ独特のスタイルが確立されたのは2代目のS150型から
初代マジェスタS140型が誕生したのは、1991年10月のことです。その少し前の89年に生まれたセルシオには搭載されていなかったエレクトロマルチビジョンをはじめ、最先端技術を数多く活かしていることが話題となりました。
この初代が1995年9月にフルモデルチェンジを行い、2代目のS150型が誕生しました。このモデルから、クラウンの象徴である横長のテールランプが縦型に変わり、マジェスタ独特のスタイルが確立されたとされています。
その後、3代目 のS170型(1999年~ 2004年)、4代目のS180型(2004年~2009年)を経て、2009年3月26日に5代目マジェスタ(S200型)が誕生しました。
5代目は、それまでのモデルに比べると若干落ち着きのあるデザインとなり、「和」のテイストを盛り込んでいるのが大きな特徴です。 全長4,995mm、全幅1,810mm、全高1,475mmと、ボディのサイズは大きくなっています。
他に特筆すべき点は、上級グレード「Gタイプ」が新しく登場し、後部座席の居住性を高めるためマジェスタ初の大型リアセンターコンソールを設置した、「Gタイプ “Fパッケージ”」があることでしょう。
インテリアは天然木の木目が美しく、またシートの丹念になめされた柔らかなプレミアム本革は、身体にしなやかにフィットします。
マジェスタ 日本の匠の技を駆使した名車
個人的には、まさに日本の匠の技を駆使した名車という印象を持ちましたが、いかがでしょうか。
トヨタ自動車は、先代モデルからの乗り換えが4割、セルシオからの乗り換え2割として、これらのユーザーをこの新型クラウンマジェスタのメインターゲットとしているそうです。
実際、これらのモデルのオーナーはトヨタブランドに愛着があって他へは移行しない傾向にあり、5代目マジェスタがどこまで販売台数を伸ばすかが注目されています。